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10月に入り、日本人としてうれしいニュースが飛び込んできました。京都大学の山中教授がノーベル賞を受賞されたというニュースです。同じ日本人として歓喜する周囲をよそに、本人は至って冷静を装われておりました。「感謝と責任」という言葉で受賞の心境を表現されておりましたが、受賞したことでより一層実質的な結果に結びつけなければいけないという思いを強くされている姿は、古来より使われる「勝って兜の緒を締めよ」という言葉を思い出させました。そんな山中教授も、かつて臨床医を志されていた時は手術に時間が掛かり過ぎて「じゃまなか」と言われていたそうです。普通ならそこで挫折しそうなところですが、研究医に軌道修正され現在に至られたということですが、研究医としても決して順風満帆というわけではなく、失敗だらけだったと振り返られておりました。「野球では3割バッターは優秀な選手に数えられるが、研究の世界では1割バッターでも超優秀。いかにくじけず続けられるかが勝負で、その結果が今回の受賞に結びついた」というコメントを聞き、時を同じくして引退会見をされた金本選手の言葉を思い出しました。
金本選手は「野球を始めてから楽しいことは2~3割で、7~8割は辛いこと苦しいことでした。でもその2~3割の喜びの為に、辛いこと苦しいことに耐える。そんな野球人生でした」と、自身の野球人生を振り返られておりました。一流と言われる選手や人物の陰には、そうなるまでの大きな苦労や代償があると思います。苦労もなしにタイトルを獲ったり、ノーベル賞や国民栄誉賞を受賞する人は恐らくいないでしょう。諦めず、少しずつ大きなハードルを越えてこられた人が、大きな栄誉や名誉を手にされているのだと思います。またその苦労や挫折が大きければ大きい程、乗り越えた後の喜びも大きく、その感触や感動が忘れられず、また頑張れるのではないでしょうか。山中教授と金本選手、畑は違いますが御二人の姿を見てそう感じました。
スケールは違うかもしれませんが、我々のJC活動にも同じことが言えます。手を掛けずに楽をして何となく終わってしまった事業には何の思い出も思い入れも残りません。でも目茶苦茶苦労した、たっぷり時間を掛けて何度も何度も練り直した、時には仲間と朝を迎えた、そんな事業はちょっとした成功にも大きな喜びを感じられるし、後々その苦労話を共有できる友情も生まれます。一度その経験を積むと、その快感が忘れられず、それを追い求めてまた頑張ることができます。40歳までの限られた時間の中で、いかに真剣に、どれだけ時間を使って取り組めるかで、一つひとつの事業の達成感やJCでの思い出の深さや、同じ思いをした仲間との友情の深さにも表れてきます。本年も残すところ2ヶ月余りです。最後の最後まで気を抜かず全力で駆け抜けたいと思います。
今月もよろしくお願い致します。
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